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映画の感想、評価

【感想】アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅【評価】50点

あらすじ

不思議の国のアリスを原作とした映画「アリス・イン・ワンダーランド」の続編。
3年の航海を終えて帰ってきたアリスは、青い蝶アブソレムに導かれて再びワンダーランドへ。マッドハッターの様子がおかしい。マッドハッターは、なぜか死んだはずの家族の帰りを待っていたのだ。アリスは、白の女王たちから頼まれ、マッドハッターの家族をよみがえらせるべく過去を変えようとする。時間の番人タイムから時間をコントロールできる「クロノスフィア」を盗み、アリスは時間をさかのぼる。

感想

前作の「アリス・イン・ワンダーランド」がわりと好みだった記憶があったので、DVDを借りて観た。
個人的には「んー」という感じ。
不思議の国の人達の子供時代も映るし、ファン向けの映画なら良いかもしれない。続編として単体としてならどうだろうか。
ファンタジーというより、SFっぽくなっているし、色んな要素が詰め込まれていた前作と比べるとボリューム不足を感じてしまう。

良かった点

①映像美
前作に引き続き、ワンダーランドの幻想的な世界と、キャラクターの造形は素晴らしい。

②ハッピーな終わり方
もう恐らく続編を作る気はないのだろう。これで全部が終わりというラストはよかった。テーマ的にも「家族」ということで、いいのではないだろうか。

③色んな時代のワンダーランドのキャラを見れる
時間を巻き戻るというストーリー上、子供時代のマッドハッターやら、女王たちが映像に出てくる。個々のキャラクターが好きな人は嬉しいのではないだろうか。

悪かった点

①ストーリーが退屈
時間を巻き戻すというアイデア自体は、世界観とそこまで外れていないと思う。ただ、タイムパラドックス系にしては平凡なストーリー。
わざわざ「アリス・イン・ワンダーランド」の世界で観たいとは思えない。戦争あり、ドラゴンあり、と起伏に飛んだ前作と比べると、平坦な道をだらだらと走り抜けるようなものだ。

②ファンタジーよりSFっぽい
明らかにタイムマシーンな乗り物はさておいても、「秒」のキャラクターが合体してロボットになるのは世界観ぶち壊しではないだろうか。前作の敵がドラゴン、今作の敵がロボット。
これをドラクエに置き換えていただければ、僕が「んー……」と思う理由もわかるだろう。

③1作目ですでに終わっていた
当たり前の話だが、1作目で映画は終わっているのである。マッドハッターとの別れもなかなか感動的だったのに、簡単に来てしまっては前作がぶち壊しじゃないだろうか。
ワンダーランドの危機ならまだわかるのだけど、マッドハッターの危機ぐらいなら、スケール的に弱いなと感じてしまう。

1作目と2作目でわりと好みがわかれるらしい。2作目が好きな人もいるようだ。なので、ファンだったら観てもいいと思う。1作目の「アリス・イン・ワンダーランド」を観て気に入ったら手を出してみるのはどうだろうか。

ティム・バートンなら「ミスペレグリンと奇妙な子供達」もオススメする。