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映画の感想、評価

【感想】7500【評価】フライトパニック映画 9点

7500 (吹替版)

7500 (吹替版)

あらすじ

ロサンゼルス発東京行きの7500便飛行機。舞台はその飛行機の中。7500便はフライト中、突然急病の患者が現れる。懸命な処置にも関わらず、その患者は死んでしまう。2階席に死体を安置することに……。その後、激しい乱気流に襲われる。乱気流は落ち着いたものの、なぜか死体が消えていて……。次々と異常が起こるパニック・フライトムービー。

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感想

飛行機もののパニック映画って、閉鎖感から来る逃れられない恐怖がいいと思っている。「7500」はそういうのが一切ない。
どちらかというとフライトミステリー映画になるのだけど、こう書いても「ミステリー?」ってなってしまう残念な作品。
ホラー要素いれるならもっと恐怖感を書くべきだし、ミステリーやサスペンスならもっとリアリティあってもいい。
オチもそこまで納得いかないんだよな。よくできているんだけど「おおお!」とはならない。
このタイプのオチって誰にも思いつくからこそ、「騙された感」が必要になってくるんじゃないかな。

良い点

①フライトパニック映画自体がレア
飛行機内での映画ってそこまで多くないという印象なので、フライトパニック好きなら価値はあると思う。
逆に興味がないなら、観なくていい。ホラー好きも同様。

悪い点

①純粋に怖くない
ホラーとしてもサスペンスとしても中途半端。乗客が消えていくせいで、パニックになるシーンが全然ない。主人公たちが冷静すぎるので、観ていてつまらない。

②主人公たちに感情移入できない
キャラクターとしての魅力がまったくない。造形が薄っぺらく感じてしまう。


清水崇監督自体は個人的に好きだ。「呪怨」と「リング」っていったら、日本のホラーの代名詞というべき存在だし、両作品の怖さは抜きんでている。
ただ「7500」は駄作。
アメリカ人向けに作って失敗した映画という印象をぬぐえない。

僕が選ぶ7500名場面

①搭乗直後中華料理を食べている男

まだ離陸前だというのに貪るように中華料理を食べている男の存在感は、この映画で一番といっていいかもしれない。わずか一秒の出演ながら、彼の演技力には脱帽のひと言しかもれない。
はたして彼がこの7500便で生存できるのかに是非注目してもらいたい。