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映画の感想、評価

【感想】いま、殺りにゆきます【評価】50点

いま、殺りにゆきます [DVD]

いま、殺りにゆきます [DVD]

概要

短編5編のホラー映画。幽霊的な恐怖というより、人間の恐怖を描いた作品になっている。テイストでいえば「世にも奇妙な物語」に近いだろうか?
え、ここで終わるのかというオチの弱さも似ている。ホラーコメディ、シュールホラー、と思って視聴するといいかもしれない。
原作はホラー小説家である平山夢明の『いま、殺りにゆきます』。小説ではなく、恐怖体験集となっている。
ベースが実話となると大分、観方が変わる。事実は小説より奇なりというが本当なのだろうか……。

感想

短編5作それぞれのあらすじと感想を書く。短編集ゆえにわりと飽きないで視聴できたかなという印象。

①わたしのししゅう B

「あらすじ」
女子高生である主人公は、路上販売のホームレスから刺繍で作られた詩集を買う。出来の素晴らしさに感想を述べる主人公。しかし、それから毎日少しずつホームレスが自分の家に近づいていき……。

「感想」
コートで顔を隠しているホームレスの不気味さはよく描けていると思う。途中まではなかなかに怖い。
最大の衝撃というより笑撃は、最後のオチ。何回観ても笑える。いやいやいやコントかよ、と思いました。ホームレスから名言が飛びだします。

②おまけ B

「あらすじ」
古本屋から古本を12冊も購入した主人公。段ボールで届いた古本の中に、DVDが一枚まぎれこんでいることに気づく。不思議に思った主人公は再生してみることに……。そこには殺人の映像が流れていて……。

「感想」
ああそうくるかという展開からの緊張感はものすごい。主人公が棒すぎて「?」という感じだけど、次どうなるかという引きは素晴らしい。
最後のオチは微妙。ただ実話がベースということを考えると妥当か。

③やぁ、カタオカ! A

「あらすじ」
会社に行こうと住宅街を歩いていた主人公は、いきなり「カタオカ」と自分の名前を呼ばれる。相手は元クラスメイト、オオトモくん。昔話のマシンガントークは止まらず、「会社に行く」といっても無視され、あげくに暴行され拉致られる。
目覚めたら「秘密基地」という場所で……。

「感想」
このオオトモくんの狂い方が素晴らしい。最初は旧友にあってテンションのあがった普通の人なのかなと思わせておいて、徐々にやばい奴だということがわかってくる。この手の狂人は思考が読めなくて本当に怖い。ただテンションがほとんど同じなため、中盤からだれてくる。オチは予想できるし微妙。

④さよなら、お~える! C

「あらすじ」
急にお腹を壊した主人公は、自転車をとめて公園のトイレに入ることに。用を足したあと紙がないことに気づく。しかもカバンを自転車に置いたまま。焦っていると、なぜか自転車のベルが聞こえだして……。

「感想」
長いし、意味わかんないしで、おもしろいとは思えなかった。最後のオチもいったいなんなんだろうか。
変態の方の狂人だった。

⑤いま、殺りにゆきます C

「あらすじ」
仕事からの帰り道、急に「受け取って」という子供の声が聞こえてきた主人公。ふと近くを見るとマンションがあり、その部屋のどこかから声がするらしい。「危ないからやめな」と注意するも、何かが落下……。何と大型テレビだった。
身の危険を感じた主人公。警察からは相手にしてもらえず、自宅に帰るとスマートフォンが震え出す。電話に出ると「もう、殺りにゆきます」というひと言が……。

「感想」
最後にいきなりグロを持ってくるのは、いままでのテイストとして違うかなと思ってしまった。これまではわりと笑える怖さだったけど、笑いとしても滑っているかなという印象。テーマ的には最初の短編と繋がるので、それはよかったかな。ただ「いま、殺りにゆきます」というタイトルと作品が完全にミスマッチしている。


基本全員女性が主人公。女の人は見ると外出るのが怖くなるかもしれない。