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映画の感想、評価

映画「滝を見にいく」感想 おばちゃん7人が山で遭難する映画 64点

滝を見にいく [DVD]

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あらすじ

幻の滝を見にいく紅葉ツアーに参加した7人のおばちゃん。楽しみながら山道をのぼっていく途中、ガイトが「すぐ戻ってきます」と言ったきり姿を消してしまう。いつまでも戻ってこないガイドに嫌気をさし、探しに行くおばちゃんたち。だが、おばちゃんたちも山道を迷ってしまう……。
おばちゃん7人の遭難物語。

ロケ地は新潟県妙高市。
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おばちゃんが主役の不思議な映画

こんな映画他にあるだろう?と思うくらい不思議な映画。まさかまさかのおばちゃん7人の主役である。基本的には、おばちゃんがだらだらと喋るだけ。なのにおもしろいと感じてしまうのはなぜだろうか。恐らく女性向けの映画だと思うけど、男の僕が観ても充分に楽しめた。
たとえば「益田ミリ」とか「けらえいこ」とか好きなら「滝を見にいく」もきっと気に入るはず。
一風変わった映画を観たい方も、是非視聴してみるといいと思う。

ただ、本当に癖のある映画なので、エンタメ的なおもしろさを求める人には絶対向かない。ポップコーンより羊羹の方が似合う映画。

遭難なのにほのぼの

遭難映画といえば絶体絶命だったりシリアス全開だったりしますが、この映画は基本的にほのぼの。途中パニックになったりもするものの、すぐに割り切ってしまいます。おばちゃんパワー恐るべし、というか実際に遭難してみるとこんな感じなのかもしれない。
非日常なんだけど日常みたいな、絶妙なリアリティがすごい。

それぞれ個性のあるおばちゃんたち

思わず「いるいる」とつぶやきたくなるようなおばちゃん7人。それぞれに人生の重みがあって、それがふっと垣間見えるとき、おばちゃんたちに厚みが出て、不思議と感動する。おばちゃんをこんなに魅力的に描く監督はなかなかいないんじゃないかな。
頻繁に名台詞が飛びだすのもいい。

40を越えたら女はみんな同い年じゃボケ!

この台詞が出てきたとき笑ってしまった。
「滝を見にいく」はおばちゃんの名言のオンパレードである。

山の葉っぱを見ながら「生きてるわ~」とか、「女でも○になるのね」とか、笑わずにはいられない。

前向きになれる映画

人生論を押付けたり、感動的な話じゃないのに、なんだか前向きになれる。嫌なことがあっても「なんとかなる」と思えてしまう。これは良い映画。