路地裏シネマ

映画の感想、評価

「レッド・ステイト」感想 68点

レッド・ステイト DVD

レッド・ステイト DVD

あらすじ

出会い系サイトで知り合った女性に会うため、車を走らせる3人の高校生。女性に出されたビールを飲んでいると、急に意識を失ってしまう……。目を覚ますとそこは暴力的な狂信者の集まる教会だった!
脱出を試みる男子高校生たち。やがて警察を巻き込み、教会は激しい銃撃戦と化していく……。

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展開がまったく読めない

次どうなるかが本当にわからない。というのも主人公補正がまったくないからである。ご都合主義的なものもないわけではないけど、それが展開にプラスになっているわけではない。むしろ最悪を招いていたり、状況を悪化させている。この映画の主人公は、よくあるB級ものだったら男子高校生たちになるのだろうけど、実際は異なる。
「警察に包囲された教会」という場こそ主役となり、よって誰が死ぬか誰が生き残るかがまったくわからない。
王道なストーリーラインでは全然なく、展開が読めないからこそ飽きない。

銃撃戦になるまでの流れが自然

教会全体がデスゲームのようになるのだけど、そこに至るまでがリアル。ちゃんとシーンを積み上げていくから、予測はつかないんだけど展開自体に無理はない。
主人公補正がない(主役不在)からこそ、リアルな映画になっていると思う。

ブラックユーモアたっぷり

信者たちの静かな狂いが描かれた教会のシーン。
面倒だから信者たちを全滅させようとする警察本部。
銃撃戦の終了の理由ともなった意外なオチ。

こんな映画を作ってどこかから批判を浴びないのだろうか、と思うくらいギリギリの映画。
皮肉たっぷりで楽しい。
よくあるB級映画なんだろうなと思ったら、色んな意味でびっくりした。

感想

教会の牧師(リーダー)でもある「アヴィン・クーパー」の温和ながら狂っている演技がよかった。演説をする彼を見つめる信者たちの表情もまた「あー洗脳されてる」って感じでいい。信者から金を巻き上げるとかそういうものでは一切なく、むしろ聖書をうがった解釈をしてそれを忠実に信じる集団というのが、本当に狂ってていい。
基本的に「教会の銃撃戦」をメインにしてあるのもよかった。無駄な回想シーンがないのもプラス評価。電話越しの相手を表示させないという手法もおもしろかった。
基本的に長台詞が多く、そこはマイナスポイントかもしれない。