路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「キング・オブ・コメディ」感想 79点

キング・オブ・コメディ 製作30周年記念版 [Blu-ray]

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あらすじ

人気コメディアンを目指すルパート・パプキンは、自分には才能はあるがチャンスに恵まれていないだけだと思っていた。出待ちをしているとき、有名コメディアンである「ジェリー・ラングフォード」を熱狂的ファンの群れから救い出す。そのまま強引にコネをもぎ取ったパンプキンは、すっかりジェリーと親友気分。スターへの道が約束されたと思いこむ。が、もちろんそんなことはなく、ジェリーとなかなか会うことができない。ジェリーの事務所にいっても、ほぼ門前払い……。それでも諦められないパンプキンは、ある飛んでもない方法に出る。
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夢を追いかけたことのある人間ならわかるこの痛さ

ロバート・デ・ニーロ演じるパンプキンは、自分にコメディアンの才能があることを信じて疑わない。大スターとコネを持っただけで、自分が大スターになった姿を妄想してしまう。これは何かしらの夢を持った人間なら痛いほどわかるはずだ。妄想したあとで「こんなこと考えても無意味なのにな」と思う。
ただパンプキンが、ぼくたちと違うのは、自分の才能を信じ抜くというところだ。妄想と現実がごっちゃになっているのである。部屋のなかをテレビのセットのように改造までしてしまう。

パンプキンには才能があったのか?

キングオブコメディと自称するパンプキンに、コメディアンの才能があったのだろうか?
10分ほどの長台詞がある。パンプキンが観客の前で漫談を披露するシーンだ。
それを観るとまるっきり勘違いというわけではなさそうだ。けっしてキングではないが、普通におもしろい。中途半端に才能があるところもまた、夢追い人の傷をえぐりそうだ。
夢を叶えたければ強引にでも叶えろ、というメッセージもあるのかもしれない。実際パンプキンの行動力は素晴らしい。
それにしてもシリアスのイメージが強すぎて、最初ロバート・デ・ニーロだと気づかなかった。彼に関しては才能を疑う余地はないだろう。

感想

「キング・オブ・コメディ」という映画自体は前から知っていた。てっきりめちゃくちゃ明るいコメディ。それこそ大スターの自伝のような作品だと思っていた。実際はまるっきり逆である。悲しくも明るくもあるブラックコメディだった。
名作というのはいつ観てもおもしろいから名作なんだな、と改めて思う。