路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「クリスティ」感想 22点

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あらすじ

帰省ラッシュの感謝祭シーズン。女子大学生ジャスミンは飛行機チケットが取れず、友人のニコルと女子寮に残ることに。だが、ニコルも父親に呼ばれて実家に帰ってしまう。
ひとりになったジャスミンは、車に乗ってコンビニにアイスを買いにいくのだが、フードを被った変な女に目をつけられる。
誰もいない大学寮で、謎の暗殺集団が彼女に襲いかかる。

4人の暗殺者から逃げる女子大生

舞台が大学というのがおもしろい。図書館で逃げたり、プールで逃げたりするのはなかなか楽しい。褒めるポイントはそこだけかもしれない。追いかける犯人側は質より量でごまかしている感じがある。
犯人側の構成が、お面被った男3人と、グラサン女1人(ボス)である。少年漫画の全国大会だったら1回戦で負けてしまうような素晴らしいメンツだ。まだゴールデンボンバーから追いかけられた方が怖い。
主人公が1人しかいないということも、どうせ助かるのだろう、と思ってしまってハラハラ感が薄れる。

動機がわかりづらい

金持ちを狙った恨みのような反抗なのだけど、4人の内面が一切ないから「?」という感じだ。他の殺人鬼たちと比べると、しょうもないと思ってしまう。バックグラウンドがあればまだ感情移入できるんだけど、それもない。だったら常軌を逸した殺人鬼マシーンまで昇華してもらいたい。一応は「カルト的集団」の一員という設定なんだけど、それもありがちという感じ。

感想(ネタバレあり)

ネタバレしないと感想を書きつらいので、ここからネタバレ。
この作品の構成としては、殺人集団から逃げる→彼氏が殺される→全員復讐する、という流れになっている。
だからむしろメインは復讐劇だ。
主人公がジャスミンが相手の裏を書いて、次々と殺人鬼たちを殺していくのはわりと爽快。
スリラー版「半沢直樹」なのか。

ただ、だからこそ「殺人集団くそ弱いな」という印象がぬぐえない。女子大生に4人ともやられる殺人集団っておいおい……、となってしまう。
こういう展開も好きっちゃ好きなんだけど、どうせなら最後まで逃げ続けてほしい。攻守逆転するなら最初からそう明記してほしかったなあと思う。
あと、主人公が狂ってしまった感も表現されていて、復讐したのにハッピーエンドじゃないのも微妙か。すっきりしたのに、最後に唾を吐きかけられたみたいだ。