路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「アルカトラズからの脱出」感想 65点

あらすじ

鉄壁の牢獄アルカトラズ刑務所。海に囲まれたアルカトラズ島に作られたその刑務所を脱出できたものは唯一人いない。
囚人フランク・モリスは、囚人仲間ドクの事件をきっかけに、仲間とともに脱獄を決意する。実話をもとにした脱獄映画。

感想

脱獄の難関さがすごい

ごっつい岩で出来ているというアルカトラズ島。
脱獄するためにはこの海を渡らないといけない。一番近い本土まで1マイル(約1,6km)
1,6kmならいけそうにも見えるが、海の水は相当に冷たく困難を極める。
1日に12回の点呼があり、夜中でさえ見回りがあるため、脱獄してもすぐにいないことがバレ、捜索されてしまう。
観ていて本当に脱獄できるのだろうかと思わせるほどの要塞である。

個性的な囚人たち

絵に命をかけるドク、黒人のボスでもあり図書係のイングリッシュ、ネズミをこっそり飼うリトマスなど、名前からしておもしろい登場人物たちが目立つ。
主人公のモーリスは冷静な頭脳派。感情があんまり見えにくいが、ドクの事件では手斧を机に叩きつけて怒りをあらわにする。
実話を題材にしているせいなのか、主人公であるにもかかわらずモーリスのバックグラウンドは全然わからない。
が、バレるかバレないかの瀬戸際で戦う脱獄準備は、思わず彼を応援してしまう。

偶然に偶然が重なる脱獄シーン

モーリスがどうやって脱獄を仕掛けるのかというのは映画で観てもらうことにして、脱獄は一筋縄ではいかない。
何かを感づいた館長が、モーリスの部屋替えを命じようとする。それも脱獄決行日の火曜日の朝だ。
モーリスはそのことを知らない。が、ある出来事によって脱獄決行日が一日前倒しにされるのだ。
観客だけがニヤニヤできる偶然である。

人生とは奇なり

この映画で欠かすことはできないのはバッツの存在。モーリスの後から入ってきたバッツは、脱獄仲間の一人。
母親がもうすぐ死ぬことを知り脱獄を決意する。しかし彼だけが運命の悪戯に翻弄される。途中で出てくる映画館の台詞が、彼の運命を決めるのだ。これがリアルでよかった。良い偶然もあれば、悪い偶然もあるのである。

まとめ

有名な脱獄映画といえば「ショーシャンクの空に」だろう。それに比べれば「アルカトラズからの脱出」は幾分か地味だ。しかし地味だからこそ、現実の非情さを思わせるリアルさがあると感じた。