路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「ハンガー・ゲーム」感想 42点

ハンガーゲーム (吹替版)

ハンガーゲーム (吹替版)

あらすじ

パネムという独裁国家と化したアメリカ。
民衆の絶大な支持と人気を集めているのが、12の地区から選出された12歳から18歳までの男女が殺し合う「ハンガー・ゲーム」だった。
24名のプレイヤーのうち生き残るのは一人だけ。
その「ハンガー・ゲーム」のプレイヤーとして、主人公カットニスの妹が選ばれてしまう。まだ幼い妹の代わりにカットニスはプレイヤーとして立候補する。

感想

デスゲーム感よりファンタジー感

12地区からは、主人公カットニスとピータという青年が選ばれている。彼らプレイヤーの扱いはまるでスターだ。
たくさんの観客のなかをパレードのように登場する24人のプレイヤー。
ホテルはスイートルームだし、料理にはデザートもである。
司会者とワンツーマンでのトーク番組も、ゲーム前に行われる。

そのせいもあって悲壮感があんまりない。主人公の相棒というべきピータがいい暗さをかもしだすものの、まるでこれから敵を倒しに行くファンタジーキャラっていう感じ。

ハンガー・ゲームの生き残りヘイミッチの役割は師匠そのものだし、ゲームの前に修行とカリキュラムの時間もある。
万全の準備を整えてデスゲームが始まるのだ。

そのせいでデスゲームの肝とも言うべき、理不尽さ、唐突感は極めて薄い。あらすじを読んで、デスゲームを期待していた人はがっかりするだろう。

そして上映1時間を経過してようやく始まるデスゲーム。
プレイヤーが同じ場所でゲームに放り込まれるため、いきなり殺し合いが起こる。誰が誰だかわからない状況で、何人も死んでもおもしろくない。

主人公カットニスはピンチになるのだが、11番地区のルーという少女に助けられる。この少女ルーは明らかに人畜無害な感じである。

ここから思いっきりネタバレ

そのルーなのだが、デスゲームであるために殺されてしまう。カットニスは深く悲しむ。ルーが出場した11番地区も暴動が起きる。
「ん?」という感じである。

そもそも暴動が起きないために「ハンガー・ゲーム」を始めたのではないだろうか?
しかもルーの死に方は、プレイヤーによる殺害であり、運営がなにかちょっかいかけたわけじゃないのだ。
恐らくデスゲームでも狂わなかった「ルーのやさしさ」に感銘をうけての暴動だと推測できるのだが……、暴動の対策が何もないってどういうことだろうか。

暴動を収めるためにラブストーリーが必要だと思う運営。同じ地区だったら2人生き残ってもいいよ、とアナウンスする。

ここからカットニスとピータのシーンが多くなる。ピータを看病するカットニスは、危険をおかして薬を取りにいく。
そのいざこざでサクッと殺されるプレイヤー。

あげくの果てに運営が作ったホログラムみたいな狼?に、次々とやられていく。おいおい殺し合いさせるデスゲームじゃなかったのか?

なんだかんだあって生き残るカットニスと、ピータだったが、わがまま運営によって「やっぱり1人だけ」と言われる。
殺し合うんじゃなくて心中を選ぼうとする二人。
「それはやだ」と思った運営が、2人を勝者にする。

大切な人同士が殺し合うっていうは、デスゲームでわりと大事なシーンだと思う。心中の選択肢事態はいい。でも、もうちょい引き延ばそうよ。あっさり心中しようぜじゃつまらない。
運営の介入もつまらないし、「なんだかな」で思ってしまった。
ただ、2時間以上も観ていたら、カットニスとピータに感情移入してしまうのも事実。二人が生き残ってよかったなという気持ちもある。

まとめ

デスゲームとしてではなく、ファンタジー映画として観るのがベスト。ちょっと大人向けのハリーポッターとでも思うのが一番いい。
ハリウッドということもあって映像も綺麗だし、なんだかんだ楽しめる。