路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「雨に唄えば」感想 80点

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あらすじ

サイレント映画時代のアメリカ、主人公ドンは映画の大スターだった。舞台挨拶の帰り、ファンでもみくちゃになるドン。逃げこんだ車のなかで舞台女優のキャシーと出会う。セリフがないから、サイレント映画の俳優は役者ではないと否定するキャシー。そんなキャシーにドンは惹かれていく。
初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」がヒットすることで、映画業界に革命が起きる。作りかけの映画がトーキー(音声入り)になったのだ。しかし、主演女優のリナはひどい声と音痴の持ち主だった……。

感想

トップ・オブ・ミュージカル

ミュージカル映画としては10点満点中10点がつくような作品だろう。
歌よし、ダンスよし。とにかく明るくて楽しい。
ミュージカルの良さがこれでもかというくらい詰めこめられている。

とくに主役3人のダンスは見もの。舞台を広く使ったダンスは見るものを飽きさせない。

有名なのは主人公ドン(ジーン・ケリー)が、雨のなかでタップダンスをしながら「雨に唄えば」を歌うシーンだろう。
雨のなかを気持ちよさそうに踊る彼を見ていると、こっちまで気持ちよくなる。

雨の日に観れば心が晴れやかになるだろう。

それにしても彼のために待っていた車を笑顔でしっしっとやるシーンは笑える。よほど踊りたかったのだろうと想像すると、ドンがかわいく思える。
踊りまくったドンは、職質一歩手前までいくのだが、そのときの警察の何も言わないでじっと彼を見つめる姿も好きだ。
「え、なにこいつ」と思っていたに違いない。ドンが有名人であるゆえに声がかけにくかったのだろう。

映画の歴史を学べるストーリー

サイレント映画から、トーキー映画に移り変わる様子が描かれている。
「トーキー映画なんて流行るわけない」と笑う社長。
しかしトーキー映画の「ジャズ・シンガー」がヒットしてしまう。必然的にみんながトーキーを作るようになる。
しかし、そのノウハウがないため映画作りは困難を極める。

なんとか完成したトーキー映画の試写会が行われる。
首からぶらさがった真珠の音がじゃらじゃら入るは、靴のギュッギュッという音が入るは、試写会は大笑いで包まれる。
僕も思わず笑ってしまった。

映画作りの困難さ、主演リナの音痴、問題は山積みだ。
そんななかで、ヒロインのキャシーの才能が認められていく。

キャストもそれぞれいい味出していてよかった。とくに主演ドンの親友でもあるコズモ(ドナルド・オコナー)の表情と演技が最高。
女優リナもほどよく悪い感じを出している。