路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「ミート・ザ・ペアレンツ」感想 50点

あらすじ

看護師として働くグレッグは、恋人パムとの結婚を考えていた。その許しを得るために、二人はニューヨークへと飛ぶ。
そこで待っていたのは堅物親父のジャックだった。グレッグは父親に認めてもらおうとするのだが、うまくいかず、とんでもない事態へと発展していく。

感想

擁護できない主人公

コメディ作品としてはなかなかおもしろい。グレッグが恋人の父親に認められようと何かする度、最悪へと転がっていくのがおもしろかった。

この作品を視聴する前のイメージとしては、恋人の父親がとんでもない人間なのだと思っていた。
ロバート・デ・ニーロが父親役であることも影響しているのだが、情け容赦ない恐ろしい父親だと思いこんでいた。

しかし、蓋を開けてみるとジャックは良心的な父親だった。むしろ主人公グレッグの方があらゆる意味でやばい。グレッグの方が悪党という呼び名にふさわしい。

ジャックはただの頑固おやじだが、グレッグをはめようとか追い出そうとはしない。あくまで娘を思いやるいい父親であり、それなりにグレッグにも尽くしている。

グレッグへの対応は良くないが、娘の父親であることを考えたらよくある頑固親父レベルだ。

むしろ最後まで見れば、良い父親であることは明白だ。

それに比べて主人公グレッグはやばい。善人面をかぶっているのだが、自己本位の塊だと思う。

母親の骨壷を割ったり、猫を行方不明にさせたり、庭を炎上させたり、なかなかのものだ。

コメディとしてはおもしろいものの、悪魔のように恋人の家を不幸にしていく。

ギリギリ許容できるのは、彼があまりについてなさすぎるせいだろうか。
最悪な状況を望んでいるわけではなく、偶然そうなっただけなので、まだ許せる。

しかし終盤になると、彼の行いも酷さをます。嘘をついて開き直ったり逆ギレしたりするのだ。
父親が認めてくれないからだ、と責任転換。

グレッグが基本的には善人であることはわかるのだけど、どうしても子供っぽさを拭えなかった。自分の思い通りにならないと不愉快になる子供にしか見えなかったのだ。

そのせいで終盤の展開に違和感しかなかった。父親ジャックの方が歩み寄るのだけど、娘のためだとしてもちょっと納得がいかなかった。

せめてグレッグが良いところの一つでも見せていればいいのだが、悪態のシーンが多くてどうしても「?」と思ってしまう。

父親にしてみれば、大切なものは壊すわ、家の中をめちゃくちゃにされるわ、で手が出ない方がおかしいレベルだと思う。

映画としてはハッピーエンドだが「んー」という感じ。
主人公の成長は一切描かれなかった。

シナリオはいま一つだが、コメディとしてはおもしろい作品。