路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「ビンゴ」感想 45点

ビンゴ [DVD]

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あらすじ

死刑囚25人が連れてこられたのは、マス目に25の椅子が置かれた謎の部屋。
そして、いきなり始まるビンゴゲーム。ビンゴから自分の番号が出れば、ランプが赤く灯る。
ビンゴになれば彼らに待っているのは「死」。即死刑が決行される。
最後まで生き残るのは誰なのか。

感想

心理描写特化

ビンゴで「死」が決まるというデスゲーム。死刑囚としてはある程度のことはできるものの、基本的には自分の列がビンゴにならないことを祈るしかない。

映画「ビンゴ」には、心理戦や頭脳戦はいっさいなく、あるのは「死の恐怖」と「死を与える恐怖」の二つ。

「心理描写」に特化しており、どれだけ観客に精神的苦痛を与えるのか、というところに重点を置いているなと思った。

恐怖感の演出の仕方は、完璧にホラー。
デスゲームの方向性の一つとしては間違っていないように思う。

ただ映画としてはやはり突っ込みどころが満載である。

設定がガバガバ

死刑囚のビンゴを、それぞれ死刑囚が会いたいと思った一人、すなわち25人が投票するというシステム。
被害者家族もいれば、加害者家族もいる。彼らは苦しみながら、死ぬ人を選ばないといけない。
大切な人を守るために誰かを殺すのか、という選択に迫られる。これが前述した「死を与える恐怖」で、ホラーとしては良いと思う。
ただ、納得できる設定ではない。
「更正」のために国がやっているというのだが、国にまったくメリットがない。うんざりする設定だけど、まだ「金持ちが娯楽のためにやっている」方が納得できる。
結果、加害者家族も被害者家族も傷を負うだけだ。死から目を背けるな、というメッセージかもしれないが、

ストーリーが飽きる

延々ビンゴを見せつけられていてもおもしろくない。心理描写特化なのだが、死刑囚が騒ぎすぎていてワンパターンに感じてしまう。
登場人物にもそこまで魅力があるとはいえない。人数が多いせいで伝わりにくいというのもあるのだろう。

ただ、めっちゃやさしい外国人が登場する。「よかったね。よかったね」と周りを励ます。この、めっちゃやさしい外国人が癒やし。

一応、どんでん返しみたいなのはあって、でも「そうなのか!」と言うよりは、「そうなんですか」という感じだ。あんまり興味が持てないラストだった。

原作は山田悠介で、もともとは短編。

ブレーキ (角川ホラー文庫)

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