路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「パニックトレイン」感想 23点

パニック・トレイン [DVD]

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あらすじ

夜の汽車の中。医者のルイスは息子のマックスとともに自宅へと向かうところだった。途中、恋人と別れたばかりのサラとも親しくなり、汽車は平常に進んでいく。
汽車の停車中、ルイスがふと窓をのぞくとレールの傍に誰かが倒れているのを発見する。すぐさま車掌に伝えようとするルイスだったが、何故かどこにも車掌の姿はなく、汽車は停まるはずだったトンプリッジを通り過ぎていく。
ぐんぐん加速していく汽車。乗客たちの運命は?

感想

設定よし脚本だめ

暴走汽車に取り残されるという設定はいいのに、どうしようもない脚本が映画をつまらなくしている感じ。
ソリッドシチュエーションものとして、この映画は「乗客」にフューチャーしている。つまり犯人や警察の心情については描かれない。
ソリッドシチュエーションとしてはありなのだが、映画ではたびたび犯人の動機について言述されるし、それに対して明快な回答を用意していないのは萎える。

ぶれぶれなキャラ

脚本が駄目だと思う理由の一つとして、登場人物たちの魅力の無さがあげられる。
主人公はよしとしても、若者のヤンや老人のピーターなどは、いちいち騒ぎまくってうるさいしうざい。
「乗客」にフューチャーするなら、感情移入するように描いたり、心理描写をしっかりしてほしいものだ。
主人公が救命治療してるときに「こんなことしてる場合じゃないだろ」というようなセリフを10回ほど挟んでくるので、ひたすら苛々する。
キャラもぶれぶれで見てられない。
たとえばヤンは頭に血がのぼりやすいのだが、急に静かになってまともなことを言い出したり、かと思えば冷静キャラの主人公が取り乱したりするのだ。
行動原理が不明すぎて画面に集中できない。

無能すぎる警察

ネタバレを避けるために詳しく書かないのだが、中学生の集まりかと思うほどろくなことをしない。警察が有能であれば映画として機能しないとはいえ、さすがにここまで無能だと冷める。

驚愕のラスト

極めつけに驚愕のラストである。これでいいのか、と思う。アクション映画としてはなかなかのものなのだが、リアリティもへったくれもない。謎の爽やかなラストに驚愕するしかない。

なかったことにされるラブロマンス

医者のルイスと美人のサラ、映画の序盤では恋愛の始まりを予感させるシーンが挿入されている。なのに中盤以降からほぼまったくなかったことにされるから笑う。ルイスとサラの重要なシーンはないのだ。

まとめ

設定自体はおもしろく、楽しめるっちゃ楽しめるのだが、映画を観ていて徒労しか感じない作品だと思う。