路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「ザ・ベビーシッター」感想 Netflixオリジナル作品 60点

あらすじ

いじめられっ子のコールには、美人ベビーシッターのビーがいた。自分が寝たあとベビーシッターが何をしているのか疑問に思ったコールは、遅くまで起きていることに。
しばらくしてチャイムが鳴り誰かがやってくる。
コールはそろりと部屋を抜け出し、階段の上から彼らを見下ろす。そこにはティーンエージャーの男女が「真実か挑戦か」ゲームをしているところだった。
ゲームは和やかに進んでいくように見えたのだが……。

感想(ネタバレ)

B級映画をセンスで何とかしようとしている作品。B級映画にありがちなお色気要素やグロ要素、超ご都合的な展開をぶっこみながらも、これまでのB級映画とは一線を引くような作品になっている。
ジャンルとしては殺人鬼系のホラーだろうけど、恐怖と笑いは紙一重ということで、ほぼほぼコメディである。
とくに終盤の展開は、下手なコメディ作品より笑えるかもしれない。

さて「ザ・ベビーシッター」を最初から振り返ってみよう。
序盤は、下ネタ満載のお色気コメディ映画が約28分も続く。ベビーシッターのビーと、二人っきりでパーティーしながら過ごすという、思春期の少年にとってはロマンのあるシーンなのだが、観る側としては、やや退屈なものである。

そして深夜。
ベビーシッターのビーが仲間を呼び、彼女合わせて六人のティーンエージャーがリビングに集まる。
そのなかのいかにもオタクという青年が、ビーによって突然殺される。
お色気コメディが、ホラーコメディ映画に切り替わる瞬間である。実は彼らは私利私欲のために儀式をするやべえやつらだったのだ。

なんだかんだあり捕らわれてしまうコール。一瞬のすきをついて逃げ出すコールを、ティーンエージャーが追いかける。

ここでおもしろいのは、必ず一人ずつ追いかけてくるということだ。そして一人ずつ追いかけてくるティーンエージャーを、コールがほぼほぼラッキーで殺していくという展開になっている。
相手は高校生。一方コールは非力な少年。スリル満点であるのだが、彼らの殺され方がおもしろい。

とくに最高なのはビーとの決戦である。偶然ながらも四人を退治したコールは、ビーも倒すことになるのだが、まさかまさか車で逃げようとしたら滑って家に突っ込むという、こっちがツッコミたくなる壮大なオチが待っているのだ。

そして全てが終わったコールは横転した車の上で立ちながら、警察やら消防やらを待ち構える。まさに勇者のようである。

というか映画としては、色々と突っ込みどころ満載だ。警察が発砲しているというのに通報しない近所やら、血まみれの床がほとんど時間を置かず綺麗になっているやら。

ま、その粗さがいいのかもしれない。ザB級なのだが憎めない作品である。