路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画「388」感想 28点

388 [DVD]

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あらすじ

高級住宅街である388番地に住むジェームズは、妻エイミーとペットの猫と一緒に暮らしていた。ある日、車に見覚えのないCDが入っていることにジェームズは気づく。妻の仕業だと思ったジェームズは、エイミーを問い詰めるが、そのことが原因で軽い喧嘩になってしまう。
その翌日ジェームズが仕事から帰ると、妻エイミーの姿はなく「頭を整理する」という置き手紙だけが残されていた。
しかし、ジェームズは妻が誘拐されたのだという事実に気づき始めていた。

感想

この映画がおもしろいなと思うのは全編を通して、加害者のカメラ視点+監視カメラの映像で構成されている点、これに尽きる。
演出と途中までの脚本はなかなかいい。若干ダレるものの、わりと楽しめた。ただ、ネタバレになるから言わないがオチはまったくもって納得いかなかった。
この手の映画のオチはなんでみんな同じなのだろうか。ここで完璧とは言わずそれなりのオチを用意できているのなら「388」はオススメできる映画になったというのに、映画「388」を観ようとしている人には「期待を一切するな」としか言えない。

そもそも監視カメラの数で笑える。10以上は下らないだろう。しかも犯人はジェームズの会社にまで仕掛けているのだ。どれだけ警備がざるなのだろう。そこまでできる犯人だというのに、ハンディカメラを多用するわ、そのせいでジェームズに見つかってしまうわ、実力のわりに阿呆すぎる。

映画の演出としてはバランスよく撮れていたり、固定カメラのせいで生じたショットの悪さが変にリアリティを感じさせるのだが、冷静にみるとツッコミどころ満載である。

それでも不可解さがわりとおもしろい。なぜ、犯人は妻を誘拐したのか。なぜ監視しているのか。この行動は何を意味しているのか。そういう謎の提示で「おもしろさ」を食いつないでいるという感じである。
ただ、それらに対する解答はしょーもないオチで台無しにされる。これなら。最初に犯人の目的と意図を提示しといた方がいいと思う。
そうすれば妙な期待を持たず、落胆しなくてすんだかもしれない。

感想(ネタバレあり)

犯人がただの愉快犯(しかも阿呆)というしょうもないオチはさておいて、ラストに主人公ジェームズが射殺されるのもわりとおかしい。いくら取り乱していたとしても、そう簡単に警察が発砲するだろうか? 胸くそ悪いラストとしてはありかもしれないが、それならもっと納得のいく犯人を用意して欲しい。