路地裏シネマ

映画の感想、評価

映画(ドラマ)「デス・ゲーム・パーク」感想 8点

あらすじ

記憶喪失の青年である徳永翔大が、目を覚ますと謎の建物の中にいた。そこにいたのは自分を含めて13人の男女。
状況を理解する暇もなく、アラームが鳴りひびき「デスゲーム」の開始が宣言される。
第一ゲームは「かくれんぼ」。15分以内に鬼から逃げてカードキーを探しださないといけない。
次々と襲いかかってくる死のゲーム。徳永は生きてこの死のゲームを突破できるのか。

感想(ネタバレなし)

原作は山本俊輔の小説である「デス・ゲーム・パーク」。
小説版ではデスゲームの種類の多さと、展開の早さが売りの作品だったと思う。

今作「デス・ゲーム・パーク」は、小説版を踏襲しながらも異なった展開を見せる。一応、小説版を読んだ人でも楽しめるようになっている。

小説版の方はデスゲームというジャンルが好きであればオススメできるが、映画(ドラマ)の方はまったくオススメできない。

とにかくツッコミどころ満載の上、すべてをぶっ壊すようなラストになっているからだ。

もともとは携帯ドラマとして24回にわけられていた。矛盾がどうであれ、1シーン1シーンがおもしろければいいや、というノリである。しかし別におもしろいシーンは何一つない。しかも繋ぎ目がわかる編集具合。

基本的に淡々としており、かつ置いてけぼりなストーリーのため、キャストに好きなのがいれば観るレベルでいいと思う。

感想(ネタバレあり)

徳永翔大を含めた13人は死刑囚という設定。中盤まで隠されるわけだが、とくに驚きもない。
終盤、ヒロイン的な遠藤涼子が「兄の敵をうつのよ」と息巻くわけだが、実際はゲームプログラムでした、というポカーンとしたオチがまっている。

主人公の過去の記憶とか、仲間であると思っていた大吾がラスボスでした、というオチとかすべて無に帰すうえに、納得感が0に等しい。

ゲームプログラムであるなら、それらしい描写がいるというのにまったくない。低予算が伺える安っぽい現実的なセットが繰り広げられるだけだ。

ラストは「運」を試すといいつつ、試しているのは身体能力でしかなくて笑える。
ヒロインは突進して自滅するわ、刑務所長自ら装置をぶっ壊すわで、草しか生えない。
しかも横に微妙に隙間があるのが気になって仕方なかった。そこ歩いていけば刑務所長まで辿りつけるのではと思わざるをえない。

ちなみに小説版では地雷のなかを歩いていくことになっていて、まだ「運」を試されていることがわかる。
あとドラマでは描かれていないゲームが幾つかあるので、どちらかといえば小説版をオススメするが、読む必要はそこまでない。

デス・ゲーム・パーク (リンダブックス)

デス・ゲーム・パーク (リンダブックス)