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映画の感想、評価

映画「人生奪回ゲーム」(2012)感想 45点

人生奪回ゲーム

人生奪回ゲーム

ネタバレなし

「人生逆転ゲーム」の続編でありパワーアップ版

だいたいこの手のB級ものというのは、続編を出しても低空飛行のまま大して変わらないものだけど「人生奪回ゲーム」はパワーアップしていて驚いた。
普通に2作目の方がおもしろい。ただ、1を観ていないとわからないストーリーになっているため、前作「人生逆転ゲーム」の視聴は必須。とはいえ2作品見る価値はほぼない。

「人生奪回ゲーム」も、前作と同じようなゲームが展開されるのだが、視点が大きく異なる。
前作はただの債務者としてゲームに参加した主人公「佐紀」だったが、今作では捜査官のひとりとしてゲームに参加することになるのだ。

警察vs謎の組織として内部から戦うことになる。
「佐紀」を守るために派遣された捜査官は誰なのか、という要素も加わり「ここまで良くなるか」と驚くほどの出来になっている。

とはいえもとがもとのため、単体だけで見ると別にそこまでおもしろくない。デスゲームというより、サスペンス要素が大きくなったという感じだ。
ただ前作を観た人なら、今作も観る価値はあると思う。

あらすじ

死のゲームから生還した佐知は、更正を誓うものの、大金暮らしから抜けきれず結婚詐欺師になってしまう。警察からつかまった佐知だったが、ある取引を持ちかけられる。それは、もう一度あの「死のゲーム」に参加して欲しいというものだった。
罪の取り消しを条件に「死のゲーム」に参加する佐知。そして同じく内部に侵入している捜査官。
謎の組織ブラウニー・ポイントを捕まえることができるのか。

ネタバレあり

デスゲームを題材にしたサスペンス

1と違って今作は「デスゲームを題材にしたサスペンス」だと思う。それも1を土台にしているからおもしろい。
翻弄されただけだった1に対して、今回は主催である組織を倒す武器がある。それが発信機であり、しかしゲームの場所を特定するまでは「デスゲーム」をかいくぐっていかないといけない。
しかし、その発信機を持っている捜査官が誰だかわからない。
おもしろいポイントをわりと用意しているなという印象。

ゲーム自体も少しパワーアップ

神経衰弱からバカラになって絵的にも良くなり、投票はさくっと終わりつつ看護師が捜査官だとわかる山場もあり……と、飽きさせない工夫がわりとされていた。

とくに良かったのは最後のロシアンルーレット。
佐紀VS捜査官という、味方同士の対決。これは前回と比べると「どうしようもならない状況」というのが出ていてよかった。
ただ、もうすぐで特定できるんだから、引き延ばせよとは思う。サクサクっと二人とも撃っていて、絵的にももったいないなと感じた。

いい味を出し続けるプレイヤーたち

車で轢かれた刑事といい、個性でいえば前作の方があるのだが、人間味は今作の方が感じられた。
娘のドナー順位をあげるため自ら志願した母親が、実は先天性で心臓の提供は無理、という展開はありがちだけどスパイスとしてよかった。
ただ、主役である佐紀役の森下悠里だけ、演技があんまり良くないため浮いている。

まさかの次回へ続くラスト

話としてはだいたい想像がつくため良いのだけど、まさか続編を作る気満々で終わるとは思わなかった。そして本元の続編が出ていないためか、いまだ続編は存在せず。このペースで成長していったら8辺りはすごくおもしろい作品になっていると思うので、是非作ってほしい。

前作の感想はこちら
【感想】人生逆転ゲーム【評価】負けたら臓器ドナー 35点 - 路地裏シネマ