映画「オリエント急行殺人事件」(2017)感想 66点

オリエント急行殺人事件 (字幕版)

アガサ・クリスティの有名なミステリー小説

「オリエント急行殺人事件」はそのあまりの有名さから、「犯人」が誰だか知っている人も多い作品だと思います。
かくいうおれも、小説も映画も観たことないのに、知っていました。

「犯人」というのはミステリーの肝です。
その犯人を知っている状態で観て、楽しめるのだろうか、と思ったのですが、かなり楽しむことができました。

なんといってもヨーロッパの風景と、オリエント急行の走るシーンが、とにかく美しい。
カメラワークと演出もかなり凝っていていいですし、「世界の車窓から」みたいな感じで、ミステリーなのにほのぼのと楽しみました。

欠点としては、ミステリーであるゆえに質疑シーンは地味なのと、大掛かりなトリックがないというところ。
「この密室でどうやって殺したんだ?」ではなく、「犯人は誰なんだ?」という部分でのミステリーなので、もし犯人を知らなくても、別に驚きはなかった気がします。

ただ、正義と悪というありきたりなテーマを使いながらも、テーマ性としてはかなり重いものではなかったのではないでしょうか。

キャストも素晴らしく、こういう英国的な雰囲気が好きな人にはたまらないと思います。

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ネタバレあり感想

ここからネタバレになります。

ミステリーってわりと説得力が重要になってくると思うんです。意外な犯人も、意外なトリックも、「納得できないな」と思われてしまえば、一気に冷めてしまう。
それで今回「オリエント急行殺人事件」は、どうしても、ミステリー部分の尺が足りなかったかなという印象を受けます。
ただ、映画としてはそこを深く掘り下げると「冗長」になってしまうため、仕方がないような気がします。

今回はとにかく「ダニエル誘拐事件」の流れしかなくて、それがミスリードでもなく、そのまま犯行理由になっているところが、個人的にはマイナスでした。
「全員犯人」の衝撃はかなり薄かった気がします。
みんな殺意を持っているならそうなるか、という印象。
あと、「全員犯人」とポワロが言ってから初めて明かされるそれぞれのバックグラウンドが多すぎでした。
後付けのように見えてしまいましたね。

というわけでミステリーとしてはそこまで出来が良くはないという感じです。
ただ、映画の持っている雰囲気は最高でした。

個人的には、このポワロ(ケネス・ブラナー)の続編も観てみたいですね。

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