映画「エグザム」(2010)感想 38点

エグザム(字幕版)

就職試験サバイバル

超高額の報酬が支払われる会社。その最終選考にまで進んだ男女8人は、最後の試験に臨んでいた。
しかし答案用紙には質問も何一つ書かれていない。「白紙」だったのだ。
質問とはいったいなんなのか?
制限時間は80分。
世にも奇妙な最終選考が始まる。

設定はおもしろいなと思う。おいおいそれでなにがわかるんだよ、という就職試験はたくさんあるし、それに対して真剣に答える希望者は、傍から見ると滑稽でもある。
就職試験につきものの蹴落としあいを、よくエンタメ映画にしたものだと感心する。

ただ、おもしろいかと言われると答えはノーだ。
白紙の答案用紙から「質問」を見つけるために「あぶり出し」や「光に当てる」ことをする彼ら。
絵的にも地味であるし、方法も一つの角度からでしかないのもつまらない。誰でも思いつきそうなことを長々とやっていて観ていて「いや、絶対違うだろ」というものしかない。

そして観ているうちに、この映画の世界観では絶望的な病気が流行っていることがわかる。これも唐突感が否めなかった。
その手の話にしたいのが丸わかりすぎて辛い。

この映画では最終的に「質問」の正体が明かされる。その「質問」も、その「答え」も「はぁ、そうですか」というものだった。
「質問」の正体が、この映画の重要部分であるのに、「騙された」よりも、出来の悪いなぞなぞを聞かされているかのようだった。
別にいいんだけど、すっきりはしない。

期待値を上げなければおもしろいのかなという気もする。
この手にありがちな自分のことしか考えない悪いヤツが出てくるので、ハラハラドキドキ要素はある。

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ネタバレあり感想

ここからネタバレありになります。

新薬とか病気とかそういう要素がない方がおもしろかったんじゃないか、と思う。
「就職試験」という現実の中での「狂った試験」というのが良かったんであって、この映画でしかない病気を持ち込んだ時点で、リアリティが損なわれたんじゃないだろうか。
現実味が一気に失せたというか。そうするとあとおもしろい要素というのは「質問」でしかない。

しかしその「質問」の見つけ方が、彼らがやっていたことと、ほど遠くない位置にあったのが残念だった。
「ものすごく小さく質問の文字が書かれている」というのがオチ。
退場した重役の眼鏡を使えば見える、というのも、よくあるどんでん返しで意外性がない。

あ、っと驚くような、それこそ観ている僕らでさえも正解にたどり着けるような「質問」の見つけ方が欲しかった。

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