映画「デンデラ」感想 捨てられた老人たちの執念

デンデラ [DVD]

デンデラとは?(ネタバレなし)

制作情報

制作年:2011年
制作国:日本
監督 :天願大介
出演 :浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子……etc

原作:佐藤友哉『デンデラ』

デンデラ (新潮文庫)

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佐藤 友哉
新潮社
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評価(おもしろいか)

アイデアと設定が秀逸

姥捨て山を題材にした映画という点で滅多にない。

老婆たちが「デンデラ」という集落を使って生き延びているところがおもしろい。

浅丘ルリ子や、倍賞美津子といった大物女優の怪演が凄まじい。

ストーリー展開が残念

序盤では「生」と「死」、「老い」といった大きなテーマを扱っているのだけど、中盤以降からは単純なサバイバル感が強くなっていく。

デンデラの敵を「熊」としたのが残念。

それだったら普通の村でも通用するストーリーだし、姥捨て山というのを活かせてないと思う。

点数 60点

序盤をピークにおもしろさがどんどん下がっていく感じ。

設定がおもしろい分、期待値は高いのだけど、その期待値を超えられなかった印象。

あらすじ

姥捨て山伝説が存在する村。

老婆カユは雪山に奥に捨てられて「極楽浄土」(死)を待っていた。

しかし、死ぬ間際にカユは拾われる。

それは姥捨て山に捨てられた老婆たちだった。

50人の老婆が暮らす「デンデラ」という集落。

「なぜ、極楽浄土に行かせてくれなかった」と憤るカユだったが……。

デンデラでは自分たちを捨てた村を襲う計画が進んでいた。

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ネタバレあり感想

「デンデラ」は正しいのか?

あのまま死ぬことが正しいのかと言えば「ノー」だと思う。

ただ、「村を襲う」ことも「現状維持のまま暮らす」ことも、どこか間違っている気がしてならしい。

個人的には「村を襲った」あとで、カユが何を思いどう行動するのかが見たかった。

「老婆を捨てる村」は彼女たちにどう思っているのか? というのを知りたかった感じがする。

熊と吹雪がチープ

肝心の熊と吹雪がチープなせいで、浅丘ルリ子たちのシリアスな演技が死んでしまっている。

「デンデラ」だけの生活を描くだけでも、恐らく素晴らしい作品になっていたような気がする。

もっとシリアスに話を持っていくべきだったんじゃないか。

序盤に漂っていた傑作の匂いが、中盤くらいから消えてしまうのが残念でならない

村を襲う話→熊との戦いへ

熊との戦いがとにかく冗長だった。

サイドストーリーであるはずの話が、いつの間にかメインになったかのような違和感。

「村を襲う」ということをメインに、復讐は正しいのか間違っているのか、ということを軸にしたほうが良かった気がする。

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