映画「奇人たちの晩餐会」感想 バカが大暴れする傑作コメディ映画

奇人たちの晩餐会(字幕版)

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制作情報

製作年:1998年
製作国:フランス
監督 :フランシス・ヴェベール
出演 :ジャック・ヴィルレ、ティエリー・レルミット……etc

 

情報
見事なバカを演じたジャック・ヴィルレは、2005年1月28日に死亡している。
他の代表作は「クリクリのいた夏」「ピエロの赤い鼻」など。

あらすじ

 出版社の社長であるピエールの趣味は、毎週水曜日にバカを集めて「晩餐会」を開くことだった。
今度のターゲットは税務署で働く「フランソワ・ピニョン」。
飛びっきりのバカを見つけて喜んでいたピエールだったが、運悪くぎっくり腰になってしまう。
さらに最愛の妻も出ていってしまう。何とか妻を取り戻そうとするピエールだったが、最高のバカであるピニョンが状況をどんどんひどくしていく……。

評価

ストーリー

 バカを笑い者にしようとしたら、バカのせいで最悪が重なっていくという因果応報な映画。
「すれ違い」を利用した練りに練られたプロットが素晴らしい。
序盤はスロースターターだけど、中盤以降から加速度的におもしろくなっていく。

キャラクター

 主役であるピニョンの魅力がなかなか。
バカなんだけど良いやつ。どこか憎めない愛らしさがある。
彼が良いことをしようとすると、状況が悪化していくので疫病神なのかもしれない。
どことなく桃太郎電鉄のキングボンビーに似ている。
税務局の友達もなかなか個性的である。

 総合評価 75点

ワンシチュエーションものでありながら飽きさせない展開。

コメディでありながら緻密度の高い構成力が魅力的な映画。

またバカであるピニョンと、妻に逃げられた哀れなピエールとの関係性も絶妙だと思う。

ピエールはバカを笑おうとした加害者であるからこそ、ピニョンの失敗ややらかしが笑いとして光っている。

ネタバレあり感想

ここからネタバレありになります。鑑賞後にどうぞ。

評価

ラストについて

 仲違いしていた二人が、ピニョンの機転で仲直りするというシーン。
「もう二度と、バカなんて言わない」
というセリフはなかなか感動的でもある。
しかし、最後の最後でバカをやらかし「バカ」と終わる辺りが素晴らしい。
コメディとしては完璧なオチじゃないだろうか。

考察

(ストーリー)ピエールとマルレーヌのその後

果たして2人は仲直りできたのだろうか?

恐らく「できた」のではないかと思われる。

マルレーヌは再びピエールのところに戻ってきたり(バカに邪魔されるが)、基本的にはピエールのことを許してあげたいと思っているような気がする。

仲直りをしたピエールとマルレーヌのところへ、改めて「お客」として免れるピニョンの姿も見てみたかった。

 

(演出)新感線を使った時間演出

ピニョンの長話を強調するために、ピニョンと新感線が走る映像を交互に映している。

セリフを長くするのではなく、上手く編集することでピニョンの性格を表現しているのが素晴らしい。

最後には「もう終点だよ」と呆れられる。

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