映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? – New Color Grading -」感想 80点

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? - New Color Grading -

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まだ観ていない人へ(ネタバレなし感想)

見所「もし、あのとき○○だったら」

異なる二つの未来を描いた作品。

もし、あのとき○○だったらどうなっていただろうか。

一つの結果を知っているがゆえに、もう一つの未来がじんっと響いてくる。

小学生の馬鹿らしさ、親の都合で転校させられる複雑さ、そういった心情が、独特な撮影方法で描かれているのも魅力の一つ。

制作情報

製作年:1995年(ドラマは1993年)
製作国:日本
監督 :岩井俊二
出演 :山崎裕太、奥菜恵

情報
1993年のドラマを再編集して映画化。
2017年にはアニメ化もされている。

あらすじ

「勝負しようぜ」

プールで競争することになった小学生の典道と祐介。

そこに二人の片思いの相手である「なずな」が現れる。

なずなの両親は離婚し、2学期から転校することになるのだけど、典道と祐介はそんなことは知らない。

この競争で勝った方と、駆け落ちをする。

なずなはこっそりとそう決めていた。

競争に勝ったのは祐介か?

それとも典道か。

祐介が勝った世界、典道が勝った世界。

両方の物語が展開していく。

評価

 

 アイデア/設定

 「ループ」とも「平行世界」とも違う。
2つの未来がただ並んでいるだけというのは、おもしろい。

ストーリー

 「花火が横から見たらどうなるか確かめにいく」という話と、なずなとの話。
いい具合に混ざりあっているという印象。
馬鹿らしいことやっている一方で、誰かは少しだけ大人になっているんだろうなと思う。

キャラクター

男子小学生の馬鹿らしさと、女子小学生の少し大人びた感じが上手に表現されている。

「女子ってよくわかんねーよな」と、「男子ってバカだよね」の世界。

総合評価 80点

 岩井俊二が好きということを抜きにして、素晴らしい映画だと思った。
どうしようもない「切なさ」とか「複雑さ」が、ここまでリアリティあふれて描かれているのは本当に素晴らしい。
終わり方を含めて、隙がないと思った。

ネタバレあり感想

ここからはネタバレありになります。鑑賞後にどうぞ。

考察「なずなが○○をやめた理由」

目次に入ってしまうのでぼかしたけど、「なずなが駆け落ちをやめた理由」を考察してみる。

典道ルートで、なずなは駅まで行くけれど結局バスに乗って帰ってしまう。

ここで問題なのは「本当になずなは駆け落ちをするつもりだったのか?」ということ。

ただ「駆け落ちごっこ」をしたかっただけ、と考えるのが妥当じゃないかな。

もし、本気だったら「切符を買いに行く」と行ったあと、すぐにベンチに帰ってこないと思う。

そのあとの「切符なんのこと?」のセリフもわざとらしい。

ただ、「駆け落ちをする」という現実から逃げた夢を見たかっただけで、服を着替えてリップを塗って満足したんじゃないか。

そのあとの黙ってバスの外を眺めるなずなが、何かせつないものがあるんだけど。

 

プールのシーン

なずなが服を着たままプールに入り、典道もプールに飛び込む。

ここら辺の映像は本当に素晴らしい。

夜のプールほど美しいものはないんじゃないか、とさえ思ってしまう。

(国)邦画(点)80点台
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