まだ観ていない人へ(ネタバレなし感想)
見所「悪魔的な少女エスター」
一見すると、良い子で賢いエスター。
映画が進むにつれて凶暴な本性を明らかにしていく。
見た目はかわいいのにめちゃくちゃ怖い。
ホラーとしてもサスペンスとしても楽しめる映画。
制作情報
製作年:2009年
製作国:アメリカ
監督 : ジャウム・コレット=セラ
出演 :イザベル・ファーマン、ヴェラ・ファーミガ、ピーター・サースガード……etc
あらすじ
ケイトは3人目の子どもを流産してしまい、苦しんでいた。
悲しみを癒やすため、養子をとることを決めたケイト。
孤児院で出会ったエスターという頭の良い少女を、養子として引き取るのだが……。
エスターは徐々に恐ろしい本性をあらわにしていく……。
評価 おもしろい?つまらない?
総合評価 70点
母親はエスターがやべえやつだと知っているんだけど、夫の方はエスターは普通の女の子だと思っているところが、おもしろポイントですね。
エスターから子どもを守ろうとするケイトが、夫の目からはひどいやつに見える。
エスターがやべえやつだと知っているこっちからしたら、夫が無能に見えてしょうがないんだけど、見かけは「女の子」なので仕方ないかもしれません。
適度にハラハラドキドキしますし、幽霊の類は一切出てこないので、そういうのが苦手な人にも楽しめるホラーなんじゃないかと思います。
ネタバレあり感想
ここからはネタバレありになります。鑑賞後にどうぞ。
エスターの目標は、ケイトを追い出してジョンと深い関係に入ることにありました。
そのためのエスターの策略が本当に素晴らしい。
ケイトをわざと逆上させて、ジョンとケイトの仲を割いていきます。
精神的に参ったケイトはタブーだったお酒を購入。
結局、飲まなかったものの、エスターが仕掛けた車事件もあり、施設へ送られることになります。
これで万事オッケーかと思いきや、ダニエルとマックスが、エスターの悪事をあばこうとして、標的がダニエルに移りました。
ツリーハウスを燃やすことで、あっさりダニエルをやっつけたエスター。
とどめをさそうとしてマックスに邪魔され、何とか命には別状がありませんでした。
で、エスターがすごいのはこれからです。
ケイトとジョンが話をしているすきに、ダニエルの病室に入り込みます。
そしてダニエルを窒息させ、すぐナースコールを鳴らして逃げるのです。
このシーンなんですが、なんでエスターはナースコールを鳴らしたんだと思いますか?
(正確には、ダニエルの指を使っています。)
ナースコール鳴らさなかったらそのままダニエルは死んでいた可能性は高い。
ナースコールのおかげでダニエルは一命をとりとめます。
エスターがナースコールを鳴らした理由は、ケイトを逆上させるためです。
逆上させて鎮痛剤を打たせて、ケイトを家から遠ざけるため。
見事、ケイトを家から追い出したエスターは、ジョンに色仕掛けをしかけます。
ただ、恋愛IQは恐ろしいほど低かったせいで、ジョンにあっけなく振られます。
「いや、まあ、そうだろ。いきなり子ども(養子)に誘惑されてもなぁ」
ジョンがもしロ○○ンだったら、どうなっていたんでしょうか。
そっちの展開は予測がつかないので逆に見てみたかった気がします。