「雨に打たれたら感染して死んでしまうよ」というドラマ「ザ・レイン」を観ました。
設定はおもしろいと思うのですが、まったくもってその設定が活きていない。ゾンビのいないゾンビ映画みたいな出来でした。
登場人物ストーリーともに既視感あふれる第一話。ラストで物語が動くのも海外ドラマあるあるという感じです。
これからおもしろくなるんでしょうが、続きを観たいかどうかで言えばノーです。
設定に惹かれた身としては残念でなりません。
あらすじ
もうすぐテストがはじまるという学校で、シモーンは友人たちと他愛のないおしゃべりをしていた。そこに慌てた様子の父親があらわれてシモーンを無理やり車に乗せる。車には弟ラムレスも乗っていたが、兄弟は父親がなにをそう慌てているのかわからなかった。
父と母、そして兄弟はシェルターへと逃げ込む。外にはウィルス性の雨が含まれており、父親はそれをなんとかするため外へ飛び出していくのだが……。
ここからネタバレあり感想。鑑賞後にどうぞ
感想
雨にあたると死んでしまうという設定なのだけど、その恐怖がぜんぜん描かれていないと思いました。主人公たち兄弟はそうそうにシェルターへと避難。
兄弟のバカな行動によって母親は死んでしまいます。そこでようやく雨で死んでしまう人間を見ることになります。
しかし、あとは6年間シェルターに閉じこもる兄弟。いや、6年間って長すぎやしないか。
ようやく姉シモーンが偵察のために外へ出ると、もうすっかり雨はやんでしまい廃墟のような空間が広がっているという流れ。
ラストは兄弟ふたりでシェルターの外へ出ていこうとするのですが、その矢先に停電が起こり、銃を持った謎の集団に取り囲まれてしまうというものです。
個人的には兄弟のキャラクターに魅力を感じませんでした。弟ラスムスの秘密がウィルス性の雨の原因とつながっていそうですが、彼ら自体に魅力はない。というか兄弟の性格がぜんぜん伝わってきません。
ただシェルターにいるだけの二人。雨が降ってパニックになっているところが一番おもしろいポイントだと思うんですが、それもなし。
物語のゴール地点は「父親を見つけること」、そして「雨をどうにかする。治癒方法を探す」というところに行きつきそうです。
どうしてこんなウィルス性の雨が降るようになったのか?の原因次第で、「ザ・レイン」がおもしろいかつまらないか決まりそうですね。
あっと驚くようなものだったらいいんですけど、ここまで既視感があるとあんまり期待できない感じもします。