映画『人狼ゲームインフェルノ』感想 60点

人狼ゲーム インフェルノ [DVD]

スポンサーリンク
スポンサーリンク

ストーリーは良しだが、人狼ゲームとしてはそこまでおもしろくはない

人狼ゲームシリーズの難しいところは、「ストーリーとしてのおもしろさ」と「人狼ゲームとしてのおもしろさ」の天秤がかかっているところだと思います。
今回の『人狼ゲームインフェルノ』は完全に前者の方に寄っていましたね。かつ、ストーリーとしても中途半端なところがあったので評価はわりと低めです。
ただ、主人公の紘美や亜利沙周辺のストーリーはとても良かったと思います。あと、ストーリーとしては『人狼ゲームロストエデン』の続編になるのでインフェルノから観ようと思っている人は注意してください。
色々な意味で『人狼ゲームロストエデン』から観た方が楽しめると思います。

個人的には前作の期待値は越えられなかったかなと思っています。登場人物の心情はすごくよく描けているので、そういうのが好きな人は評価が高いかなという印象です。
キャラクターも強めなのが馬渡くらいでしたね。やっぱり都築がいないと……(冗談)

 

ここからネタバレありになります。鑑賞後にどうぞ。

紘美の覚醒

ロストエデンとインフェルノで描かれているのは、紘美の変化ですね。いじめられっ子を庇うような善人だった紘美は、ロストエデンとインフェルノを通して「人を殺してでも生き残る女性」に変わります。
ラストシーンで水谷を殺害して、暗闇の中ナイフを片手に立っている紘美が怖くもあり美しくもある。シリーズ屈指の名シーンだと思います。ホラー好きにはたまりません。
そもそも、インフェルノで亜利沙に対して「勝って生き残って罪を償わせる」と言っているのが、おかしいんですよね。勝つということは村側のルナを死なせることですから。
ロストエデンを終えた時点でかなり意識が変わっているのが伺えます。小さい心情の変化を丁寧に描いているため、紘美の覚醒には違和感がありません。
一つの出来事がきっかけで善→悪に堕ちる映画が多いなか、紘美の少しずつ堕ちていくのはかなりリアリティがありました。

ナイフで殺害するようにシステム変更があったのもグッドですね。

ルナ、水谷、亜利沙の三角関係

ここの亜利沙の切なさも本当上手いんですよね。好きな人が違う女性をかばったり、自分に投票したりするのはマジで切ない。ただ、ルナは好みがはっきりと分かれる顔立ちをしているので、水谷がどうしてルナ好きなんだ?と思ったりもします。
僕だったら圧倒的に亜利沙の方が良いですね。
ここ、水谷がルナに惚れたきっかけみたいなエピソードをロストエデンでやるべきだったと思います。水谷がルナ好きな理由が観客に納得いく形で伝わっていれば、もっと良い映画になったんじゃないでしょうか?
すごい惜しいですね。

あと、紘美→ルナか、亜利沙→水谷のどっちか殺害をやるべきだったと思います。後者は殺害できないで終わると思うのですが、紘美→ルナは欲しかったような気がします。ただ、越えられない一線かな、これは。紘美のキャラもぶれる気がするので難しいところですね。

狩人の妙

ロストエデンもインフェルノも狩人が好きな人を守り続けているんですよね。2日目にルナに行っていれば、GJが出ていたという話。紘美がルナに行かせなかったことが勝利に繋がっているのがおもしろいと思いました。
人狼と村人という敵陣営なのに、紘美とルナが繋がっているのが切ないですね。

警察はなんだったんだ?

インフェルノでは運営も出しておいて、しかも警察が現場を突き止めておいて、結局なにもないというオチだったのが残念です。
そこら辺、ちゃんとケリをつけて欲しかったと思います。

ただ、刑事が「娘の性格からして死んでるだろうな」という娘像と、紘美はわりとマッチしているような気もするんですよね。刑事と紘美が向き合うシーンは、仮に刑事の娘が生き残ってたとしても、それはもう「変わっている」という悲しい暗示だと思います。

狂人活躍してる?

人狼ゲーム『インフェルノ』では、スタッフロールで役職ネタバラシあるのですが、そこで作中で狂人と言っていた宮下が真占師だということが発覚します。
水谷が用心棒なので、狂人は潜伏だったんですね。狂人は小笠原なのですが、かなりファインプレーをしています。
2日目、吊りになる人物は亜利沙に傾いていました。すんでのところでそれを阻止したのが狂人小笠原です。小笠原は話を遮って、ヘイトを馬渡へ向けます。最終的に小笠原吊りになるのですが、狂人が人狼を守って吊られるという理想的な展開ですね。
まあ、小笠原はそんなこと考えてなく、ただ馬渡が嫌いなだけでしょうが笑

コメント