映画「search/サーチ」感想 83点

全てがパソコンの画面で展開されるミステリー映画「search/サーチ」を観てきた。
パソコンの画面上の映画はこの作品だけではなく、「アンフレンデッド」というホラー映画でもあるが、おもしろさで言えばこっちの方が良い。
ミステリーとしても裏切りや真事実、まさかの展開といった飽きさせない構成になっている。とくに素晴らしいのが、ネットを駆使して「ユ行方不明になった娘を探す」というところだろうか。フェイスブックやインスタグラム、タンブラー、ユーキャストなど様々なSNSが登場する。
「自分が娘とは上手くいっている」と思っていた父親は、娘のSNSを観ていくうちに「娘が本当は何を感じているのか? 何を思っているのか?」を知ることになる。
ハラハラ・ドキドキする展開でありながら、家族愛を感じさせる良い映画だと思う。

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妻の死

この映画では序盤で主人公の奥さんが死んでしまう。父と娘、二人だけの家族になるのだ。その微妙な関係性が描かれている。父親は娘に気を使って、母親の話をしなくなる。表面的には仲がいいのだけど、弟には「娘と上手くやっているのか?」と心配されてしまう。
そんなときに、娘が急に行方不明になってしまうのだ。いなくなった娘を探す物語でありつつ、父と娘の関係性の回復の物語でもある。

パソコンはリアルタイムではない

この映画では必要に応じてパソコンのいち場面がアップされたり、カットされたりしている。故意的な映像であり、序盤のうちは気になるかもしれない。だが、映画が進むにつれて気にならなくなる。BGMと合わせて、演出の仕方が上手いなと思う。いたるところで「ん?」と思わなくはないんだけど、映画であることを踏まえたらしょうがないだろう。
個人的にはスクリーンセーバーの映像には少し感動した。

SNSにはびこる偽善

映画の本筋とは関係なく「おもしろいな」と思ったのは、行方不明になった娘の友人たちの反応だ。事件がまだ話題にならなかったころ、彼らは極めて消極的である。娘がいつも一人でいることも明かされる。勉強会で一緒だった女の子は「ぜんぜん親しくなかった」と言っている。なのに、行方不明騒動が話題になった途端、YouTubeに「彼女は一番の親友だった」といって涙を流す動画をアップロードして同情を集めるのだ。
一方、真剣に娘を探している父親は、「実はこいつが犯人だ」とか「親子関係が上手くいっていないせいじゃないか」とか、バッシングを受ける。世間を皮肉っていておもしろい。

ストーリー上で上手かったのは、一度娘を○○させることだったと思う。そこからの怒涛の展開、そしてラストまで行くと満足度が非常に高い。良い映画だと思う。

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