映画「ザ・タンク」感想 32点

宇宙訓練のための基地で起きるシチュエーションスリラー。シチュエーションスリラーなのに本編に入るまでが長く、本編に入ったあともわりと呆気ない。膨らんでいく風船が「いつ壊れるんだ?」とドキドキしていたら、たいして音もたてずに割れたような感じ。
最初に「実話に基づいた話」とテロップに出てくるけど、どこまで実話に基づいているのだろうか。閉鎖空間で少しずつ人がおかしくなっていくのは、普通にありえるような気もするが。

ここからネタバレあり

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南極にある疑似宇宙基地での2年間の訓練

この映画のほとんどのシーンは、この訓練での日々が描かれている。最初は仲の良かった6人だが、次第に仲が悪くなっていく。ずっと閉鎖空間にいるストレスがそうさせるのだろう。
しかし、リーダーはさておいて選ばれた6人はどれも宇宙飛行士として優秀とは思えない。怒りっぽいダンをはじめ、すぐ祈りに逃げる人、メンタルが弱すぎる人……と、人としての魅力が薄い。
わざと「問題あり」の人たちを集めたような気もしている。加えてこんな基地で2年間も訓練する必要性がよくわからなかった。2年閉じ込めておく利点がわからない。長くても数ヶ月くらいじゃないだろうか。

吹雪で回転しまくる基地

「よーし、ようやくこの基地から出られるぞー」となったときに、神を愛する一人が反乱を起こす。あげく、何人も死なせてしまう。そして、耐えきれなくなって自殺してしまう。
これも宗教を愛する人からクレームが来ないか心配になるくらい酷い描き方だけど、問題はそのあと。
「吹雪のためお迎えは延期」という連絡が入り、プラス数週間閉じ込められてしまう。で、この吹雪なんだけど、いきなりすごいのが来て基地が洗濯機みたいにぐるぐる回転し始めるのだ。ドリフのコントの世界である。
「どういうこっちゃねんw」と笑うしかない衝撃の展開。これのせいでクルーの一人が足を失うことなり、瀕死状態だった一人も死んでしまう。

呆気のない終わり方

ハッチが開いて救助隊が顔をだすとろこで終了。全員死んでいるような感じ。リーダーだけは不明だが、死んだ娘がお迎えに来たことから死んでいるんだろう。
映画の途中で責任者がめちゃくちゃ怒られているんだけど、そこにまったくの理不尽さを感じず、「そのとおりだ。おまえが悪い」と言いたくなるくらいの駄目責任者だった。
結局、その責任者もどうなったのか不明のままという。じゃあ、あの評議会の映画に流す意味あんまりなかったんじゃないかと思う。

 

シチュエーションスリラーが好きな人でも、微妙な作品だと思う。ただ最後まで観られないわけでもないので、暇つぶしにはいいかもしれない。

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