映画『ブリグズビー・ベア』感想 83点

映画『ブリグズビー・ベア』は映画好きなら間違いなく感動する作品になっていると思う。誘拐を題材にしているのにも関わらず、温かくてハッピーな映画だ。
今年日本で公開された映画のなかでもかなり上位に食い込むんじゃないだろうか。個人的には1位でも良いかなという気もしている。

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あらすじ

青年ジェームスが好きなのは「ブリグズビー・ベアー」という教育アニメ。毎週届くこのアニメが大好きな彼は、両親にも考察や感想を披露したり、部屋もブリグズビー・ベアーのグッズで埋め尽くしていた。世界は汚染されていて家の外に出ることはできない……と思っていたジェームスだったが、ある日パトカーが彼の家にやってくる。そして、彼の父と母は逮捕されてしまう。もちろん世界が汚染されているなんてことはない。
わけのわからないジェームスだったが、自分が誘拐された子どもであることを告げられる。そして本当の家族のもとへ引き取られるのだが……。
ジェームスの大好きだったアニメ「ブリグズビー・ベアー」は誘拐した偽ものの父親が作っていたアニメだった。もう新作を見ることができないことに悲しむジェームスだが、映画版「ブリグズビー・ベアー」を作ることを思いつく。
誘拐された子どもジェームスの青春がスタートするのだった。

生みの親vs育ての親

ジェームスは、誘拐された子どもとして悲劇の人物として扱われている。本当の親のもとへ戻ってハッピーというわけだ。でも本当にそうなのだろうか? といった問いかけがこの映画にはある。
なぜなら本人の気持ちをまったく無視しているからだ。周りが勝手に正しい方向へと持っていた。そしてジェームスが幸せになったと押し付けた。とくにセラピストは最悪だったと思う。一般的な幸せと、本人が望むものというのは違うのにまったくそれを考えなかった。

しかし、この映画のすごいところは、だから育ての親の方が良いという結論にならずに、みんながハッピーになるところだ。
最後まで観ると「ジェームス良かったね!」と心の底から言える。やさしくて温かい映画だった。

映画を作るっていうこと

ジェームスは「ブリグズビー・ベアー」の映画を作りはじめる。そこで助けてくれるのがパーティーで知り合った友人スペンサーだ。スペンサーはスター・トレックのTシャツを着るほどの映画オタク。
スター・トレック好きが、ブリグズビー・ベアーにハマるの笑ってしまった。「スター・トレック好きなら絶対ハマるだろ」という予想どおりだったからだ。しかも、スター・ウォーズでルーク・スカイウォーカーを演じたあのマーク・ハミルが偽父役で出ているのもおもしろい。
マーク・ハミルなら「ブリグズビー・ベアー」みたいなおかしな傑作を作ってもおかしくない笑
映画を作っている間に、ぎくしゃくしていた妹との仲も改善していったり、少しずつ協力していく人も増えていったり、最後の上映シーンは最高の一言。

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