「gifted/ギフテッド」って
決して新しくはないけど王道で感動できる良い話。
主演のフランク(クリス・エヴァンス)と、その姪であるメアリー(マッケンナ・グレイス)の演技が素晴らしい。
とくにマッケンナ・グレイスは7歳の天才少女を完璧に演じている。大人っぽいメアリーが時折見せる少女らしさがかわいくもあり、シリアスなシーンでは胸をうつ。
「ディズニーのキャラみたいで嫌だ」みたいな会話のユーモアもあり、誰にでもおすすめできる作品になっている。
あらすじ
フロリダに住むフランクは、姪のメアリーと片目のフレッドとともに、平穏だが温かい生活を送っていた。
メアリーが学校に通いはじめると、母親譲りである数学の才能が、みんなに知れ渡ってしまう。
校長は、オックスフォードに行かせるべきと主張するが、フランクはメアリーを普通の女の子と同じような生活をさせたかった。
だが、フランクの母エブリンが現れ、状況は一変する。メアリーに英才教育を施し、数学の難問を解かせたいエブリンは、フランクから親権を剥ぎ取ろうとする。
ネタバレあり感想
good
フランクとメアリーの関係性が好きだった。
序盤は天才少女らしさをバンバン出してくるメアリーが、中盤以降どんどん普通の女の子らしさを出してくる。そのギャップが好き。
とくにフランクと別れるシーンは、ぼくも泣かずにはいられなかった。あれはずるい。
シーンで言うと、ラスト近くの車に乗っている二人が好きだ。
フロントガラス越しに、フランクとメアリーが映っている。どうしても二人並べたくてこういう撮り方をしたんだろうけど、フロントガラスに反射する木々や空が美しい。
これからの二人の明るい未来を表しているかのようだ。
bad
数学の証明「ナビエ-ストークス方程式」が実は解けていたというのは、少しご都合的な展開のようにも思えた。ただ、ダイアンの心情を思えば、母に反抗するため隠していたという理由は納得できる。
ダイアンは自殺だったんだろうか?
「ナビエ-ストークス方程式」を解けた彼女には、もう何も残っていなかった。生きがいを失った彼女は自殺した、と考えるのが妥当だろう。
ただ、そうするとメアリーは何なのか、ということになる。メアリーを堕ろすことなく産んだ彼女。
メアリーを残して自殺するっていうのは少し考えにくい。ここら辺をうまく解釈することができず、モヤモヤしてしまう。
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