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まだ観ていない人へ
映画「グレイテスト・ショーマン」は、ヒュー・ジャックマン主演のミュージカル映画です。
ミュージカルとして評価するのなら
楽曲…○
カメラワーク…○
表現…×
新しさ…×
動き…△
こんなところでしょうか。ミュージカル映画としては「ララランド」とそこまで変わらない平凡な出来じゃないでしょうか。
楽曲の歌詞と映像のミスマッチが激しかった印象があります。
また、楽曲が多すぎて飽きが生じやすいのもマイナスポイントですね。
普段ミュージカル映画は見ないけど「ミュージカルは好き」という人にオススメの映画です。
ストーリーとしての評価
簡単なあらすじを説明しますと、サーカスというものを作った「バーナム」という興行師の人生を描いた作品、というものになります。
伝記を題材にしているせいか、ストーリーがかなりとっちらかっている印象をうけました。
出来事を拾っていくだけて、そこにドラマ性が薄い作品です。「問題が起きる」→「すぐに解決」の繰り返しです。
「感情移入したい」と思ってもかなり難しいのですが、ミュージカルのゴリ押しで上手く誤魔化しています。
1800円分の価値があるか?
個人的には800円くらいかな、と思います。
80%つまらないのですが、残りの20%が他の映画にはない輝きをもっているような気がします。
サーカスを題材にした映画がほとんどないというところの新鮮味、楽曲の良さ(全部ではない)、ここら辺が評価ポイントになります。
ネタバレあり感想
(bad) 誰に焦点を当てているのかわからないストーリー
王女に出会うまではバーナム視点が強かったのに、フィリップがアンに恋したり、サーカスがほっぽり出されたり、余計な薄っぺらいストーリーが多かった。
「バーナムがんばれ」→「バーナムクズではないか」に様変わり。
その路線に変わるなら、とことんクズになってほしいのだが、なぜかまた良い奴ぶるという七変化。
サーカスの連中もみんな良い奴という登場人物の深みの無さ。
「俺はまたサーカスをやる」→「サーカスはおまえに任せる」という謎コンボも笑いました。
(good) ジェニーの公演での登場人物たちの感情の変化
歌姫というわりにはそこまででもないジェニーさんが登場し、ホールで歌声を披露。
フィリップがアンに手をつなぐ→(両親?)見られて手を離す
サーカス(偽物)に夢中のバーナム→歌姫(本物)へ夢中になる
ボックス席にいる妻と娘→ステージ袖にいるバーナム
ここら辺をぜんぶ表情と動作で表現したのはうまかった。
一気に問題点が次々とあらわれたからね。ここでようやく物語らしくなった。
歌姫の歌より、そのあとのレディの「THIS IS ME」がかなり良かった。
まとめ
わりと深い問題を扱っているわりには「軽い」ので、そこが好き嫌いわかれるかもしれないですね。
個人的にはつまらなかったのですが、嫌いな映画ではありませんでした。
ワーナーミュージック・ジャパン (2018-01-17)
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